万里の外より集まる

月は山よりいでて山をてらす、わざわいは口より出でて身をやぶる。さいわいは心よりいでて我をかざる。今正月の初めに法華経をくやうしまいらせんとをぼしめす御心みこころは、木より花のさき、池よりはちすのつぼみ、雪山せっせんのせんだんのひらけ、月の始めて出づるなるべし。(中略)今又法華経を信ずる人は、さいわいを万里ばんりそとよりあつむべし。

重須おもんず殿女房御返事

幸いは、心から出でて自身を飾る。法華経を供養するあなたの心には、木から華が咲き、沼地に蓮華がつぼみをつけ、雪山の栴檀が芽吹き、月が山から出でてくるように、幸いをもたらすでしょう。法華経を信じる人は、幸いを万里の外から集めることになるであろう。

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